月経カップとは
女性にとって避けられないのが生理時の対処です。そこでいろいろな製品が開発、販売されているわけですが、最近注目され始めているのが月経カップです。
月経カップとは、従来のナプキン、タンポンに替わる生理用品として注目されています。別名経血カップとも呼ばれ、英語では「Menstrual cup・メンストラルカップ」と呼ばれています。
主にアメリカ、イギリス、カナダなどの英語圏で製造・販売されています。外観は鈴の形状をしていて、タンポンと同様に膣の中に入れて使用します。材料は天然ゴム（ラバー）、医療用シリコンなどの素材でできています。具体的には、Keeper(天然ゴム)、DivaCup(シリコン)、Mooncup(シリコン)などです。
大きな特徴は、製品のほとんどが再利用が可能だということで、10年以上使用できるものもあります。ちなみに使い捨ての製品でInsteadという月経カップと似た製品もあります。ただし、使用方法が膣口付近で使用するのではなく、ペッサリーのように子宮口にかぶせて装着する点が異なります。
月経カップは実は既に1930年代にアメリカで存在していたそうなのですが、この当時のカップの材料は堅かったようで、この時点ではアイデアはいいものの、あまり普及しませんでした。
それが戦後50年代になってから、柔らかい素材が開発され、新たに販売されて、次第に需要が増加していったのです。